視力矯正手術の一つとして注目される「ICL(眼内コンタクトレンズ)手術」。
芸能人や著名人の中にもこの手術を受け、生活が一変したと語る人々が増えています。眼鏡やコンタクトレンズに頼ることなくクリアな視界を手に入れることができるICL手術は、仕事や日常生活で視力を重要視する多くの人々にとって魅力的な選択肢です。
この記事では、ICL手術を受けた芸能人たちの体験談を交えながら、手術のメリット・デメリット、他の視力矯正方法との違いなどを詳しくご紹介します。視力にお悩みの方や、ICL手術に興味を持つ方が安心して検討できるよう、手術の実際やその魅力に迫ります。
下記youtube動画では年間3万人以上の患者を診察している院長の上月が、対談形式でわかりやすく説明しておりますのでぜひ合わせてご覧ください。
ICL手術を受けた芸能人たちの体験談
松丸亮吾さん(謎解きクリエーター)
松丸亮吾さんは、ICL手術によって視界が鮮明になったことをSNSで公表しています。両眼0.1未満だったのが、両眼2.0になったとのこと。手術は痛みもなく、30分程度だったが、1週間程度は眼が赤いであろうことを述べています。
指原莉乃さん
元AKBの指原莉乃さんもICL手術を受けて視力を回復させた一人です。朝起きた瞬間から飼い猫が甘えてくる姿が見えて、泣きそうになるくらい嬉しかったとコメントされていました。ICL治療後、ドライアイによる充血がなくなったとのこと。コンタクトレンズを使用していたため起こっていたのだろうと推測されています。
きゃりーぱみゅぱみゅさん
歌手でありファッションモデルであるきゃりーぱみゅぱみゅさんは、近視が強い上乱視も酷かったようですが、ICLを受けたところ翌日から両目が2.0見えるようになったとのこと。しばらくすればカラコンもつけられるようになったと報告しています。
ダレノガレ明美さん
モデルやタレントとして活躍するダレノガレ明美さんもICL治療を受けました。0.1の近視でしたが、左目2.0、右目1.5まで回復されたとのこと。また、更に翌日には2.0になると言われたと報告されていました。手術に痛みはなく、8分で終わったとのことで、大変満足した旨をSNSで書かれています。
佐野ひなこさん
ホリプロ所属の佐野ひなこさんもICLを受けられました。手術自体は怖かったが、すぐに終わった!と喜びの声をSNSで書かれています。
長濱ねるさん
けやき坂46および欅坂46の元メンバーである長濱ねるさんもICL手術を受けました。「見違えるほど世界が変わった「ICL経験者に1秒でも早くやった方がいいって言われてたのは本当だった」とのことです。
小山慶一郎さん
タレントの小山慶一郎さんもICL手術を選択。コンタクトレンズの煩わしさから解放され、快適な生活を手に入れたとコメントしています。
芸能人の体験談から読み取れるICL手術のメリットとは?
多くの芸能人がICL手術を選ぶ理由は、視力の向上と快適な日常生活です。
視力が安定し、コンタクトや眼鏡を使用する手間が省けるため、仕事や日常生活の質が向上する点がメリットとして挙げられます。
実際の芸能人の体験談には、
- 0.1以下だった視力が2.0になった
- コンタクトレンズをつけなくなったため、ドライアイによる眼の充血が治った
- 手術前は怖かったが、手術自体はすぐに終わった
- 乱視があったが、ICLによって楽になった
- 朝起きた瞬間にペットの顔が見れるようになった
- 手術の痛みはなかった
- 「ICL手術は早く受けたほうがいい」という経験者の言葉の意味がわかった
- 術後、医師の指示の元カラコンもOKと言われた
などのコメントがありました。
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは?
ICL(Implantable Collamer Lens)とは、目の中にコンタクトレンズを埋め込み、視力を回復させる治療法です。このレンズは特殊な素材でできており、視力矯正が自然でありながら、長期間安定した視力を得ることができます。
眼の手術ですのでやはり怖いイメージがあるかと思いますが、手術は片眼10分程度で終わります。
手術前の麻酔は、歯医者などでよくある「注射による麻酔」ではなく「目薬による麻酔」なため痛みはほとんどありません。
また、手術と言っても角膜(茶目の部分)の端を2〜3ミリ切開するだけです。(その切開創から折りたたまれたICLを挿入します)
また、小さなキズのため、一般的にイメージされる手術のように縫い合わせたりということもありません。手術創はだいたい1ヵ月程度点眼を続け、医師の指示を守って生活をすることで、自然と治癒します。

ICL(眼内コンタクトレンズ)のメリット・デメリットについて
ICL手術には以下のメリットとデメリットがあります。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術のメリット
メガネ・コンタクトなしで過ごせるようになる
コンタクトレンズの定期的な取り外しや日々のケアが不要となり、裸眼での日常をもっと快適に楽しむことができます。また、常時メガネやコンタクトレンズを持ち歩く必要がなく、失くすリスクもないため、非常時にも安心です。
長い目で見ても視力が安定する
レーシックでは治療後近視のリバウンドが報告されていますが、ICL治療は手術後の視力変動が少なく、長期的に安定した視力を維持することが期待されます。
視力矯正の幅が広い
強度近視や角膜が薄い方など、他の屈折矯正では難しいケースでも適用が可能です。
安全かつ低侵襲な手術
ICLはSTAAR Surgical社が製造するレンズで、2014年に日本の厚生労働省から正式に認可を受けています。この治療は、ライセンスを取得した眼科医だけが実施することが許可されており、全世界での治療実績は200万眼を超えています。手術での切開は約3mmという微細なもので、この小さな切開は縫合の必要なく自然に治癒します。そのため、患者さんの眼にかかるストレスや負担は極めて少ないと言えます。
痛みのない日帰り手術
手術時間は短く、点眼麻酔が使用されるため、痛みはほとんどありません。手術当日はごろごろとした違和感があるかもしれませんが、多くの方が手術の翌日には視力の回復を実感できます。
万が一の際は人工眼内レンズを取り出すことも可能
ICL治療の大きな特徴の一つは、手術後に問題が生じた場合や視力の変動があった場合、挿入したレンズを取り出すことができる点です。これにより、手術前の状態に戻すことが可能となります。
ドライアイを起こしにくい
ICL治療は角膜の表面を削ることなく行われるため、レーシック手術後によく見られるドライアイのリスクが低いとされています。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術のデメリット
保険適応外
ICLは自由診療であり、保険適用の適用外になるため、全額自己負担となります。ただし、医療費控除の対象になります。
医療費控除とは、一定の医療費を支払った際に、その金額を所得から差し引いて税金を計算することができる制度のことを指します。
具体的には、年間で支払った医療費が一定額を超えた場合、その超過分が税金から控除されることとなります。この制度のおかげで、ICL治療などの医療費を負担した際も、税金の軽減を受けることが可能となります。
レンズ到着まで時間がかかることも
ICL手術では、事前に行われる詳細な検査の結果をもとに、各患者さんの眼の状態に最適なレンズを選択し、発注または特別注文します。もし所要のレンズが国内に在庫されていない場合、海外からの輸入や特別製造の依頼が必要となり、これにより手術までの期間がかかる可能性があります。
合併症について
ICL治療は手術時間が短く安全に受けられる手術ですが、外科的な手術ですので合併症のリスクが0というわけではありません。
レーシック手術との比較
レーシックは角膜を削る手術ですが、ICLは眼の内部にレンズを挿入するため、異なる矯正方法となります。
レーシックは角膜の形状に依存しますが、ICLは矯正範囲が広く、度数が強い人にも適しています。
また、レーシックでは角膜を削るためドライアイが強くなる方がいらっしゃいますが、ICLはドライアイの心配は少ないです。
項目 | ICL(眼内コンタクトレンズ) | レーシック |
---|---|---|
視力の安定性 | 長期にわたり安定した視力を提供 | 長期的に安定だが、稀に視力が戻る場合がある |
見え方の違い | 鮮明でクリアな視界、夜間のハローやグレアが少ない | 視界はクリアだが、夜間のハローやグレアが出ることがある |
手術方法 | 眼内にレンズを挿入する | 角膜を削る |
ドライアイ | ドライアイになりにくい | ドライアイになる可能性がある |
適応範囲の差 | 幅広い度数に対応可能 | 近視や乱視に対応、度数には制限がある |
費用 | 約40万〜60万 | 約20万〜45万 |
元に戻せるか | レンズの取り外しが可能 | 角膜を削るため元に戻せない |
老眼への対応 | 老眼への直接対応はないが、他の治療法と併用可能 | 老眼への直接対応はないが、モノビジョンなどの方法がある |
コンタクトレンズとの比較
毎月のコンタクトレンズの費用を6,000円と仮定すると、10年以上使用するとICL手術の費用を上回ります。
眼の健康のことを考えると、2weekよりも1dayタイプのコンタクトレンズのほうがお手入れの面でより良いと言えますが、1dayコンタクトは年間で数万円の費用がかかり、検査費用なども含めると長期間では非常に高額になる可能性があります。
一方、ICL治療は基本的に一度の手術で済み、レンズを買い替える必要はありません。また、コンタクトレンズと違って手入れに必要もありません。また、コンタクトレンズはケアを怠ると、角膜が傷ついたりと眼の病気になる方がいらっしゃいます。
そのため、長期的に見ると眼の健康の面でも、コストの面でも、コンタクトレンズよりもICLのほうがよいと言えます。
ICL(眼内コンタクトレンズ)はこんな人に向いています
ICL手術は、強い近視や遠視を持つ方、コンタクトレンズに頼りたくない方に向いています。また、ドライアイが気になる方やレーシックが適応しない方にも適した選択肢です。

強い近視や乱視があり、悩まれている方
近視が強いと、メガネやコンタクトがなければ日常生活もままならないという方も多いのではないでしょうか。
朝起きて、一番にメガネを探さないといけない。朝、時間がない中でコンタクトを付ける必要がある。また、災害時にメガネやコンタクトを常に気にしておかなければならない。
ICLは、こういった日々の不便さを解消し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に大きく貢献する治療法です。
メガネやコンタクトレンズを不便に感じていたり、どちらかの使用が難しい方
近視が強いと、比例してメガネが分厚くなったり、重くなったりすることがほとんどです。そういったメガネを使用していると、肩こりや頭痛につながることがあります。
また、コンタクトレンズは付け外しに手間がかかる上、きちんと手入れをしないと眼の病気にかかるリスクがある「高度管理医療機器」のため、適切なケアが必要になります。
あるいは、体質・生活的に、分厚いメガネかコンタクトのどちらかしか使用できない・どちらかは自分に向いていない、という方もいらっしゃるでしょう。
こういったお悩みを抱いていらっしゃる方には、ICLは特におすすめです。
21歳以上の方
近視の原因のほとんどは眼が奥に伸びる(=眼軸長が長くなる)ためです。眼軸長はだいたい20歳で安定すると言われているため、それよりも若い方はまだ眼の度数が安定していない可能性があります。
そのため、ICLは眼の度数が安定していることが多い、21歳以上の方におすすめです。
眼の度数が-6.00D〜-15.00Dの近視の方
ICL(眼内コンタクトレンズ)の度数の関係で、基本的には-6.00D以上の方が対象となります。
ただし、-3.00D以上-6.00D未満の中等度の近視の方や、-15.00Dを超える極度の近視の方もリスクをお話しした上で受けられる場合が多いです。ぜひお気軽にご相談ください。
乱視が-4.50Dまでの方
2024年2月現在、ICL(眼内コンタクトレンズ)の度数の関係上、乱視が-4.50Dまでの方が適応になります。
それ以上の乱視がある方はご相談ください。
45歳未満の方
一般的に、40歳ごろから老眼を自覚される方が多いとされています。そのため、45歳未満の方については、ICL治療によって得られる視力の改善が長期間持続する可能性が高いです。
また、白内障のリスクもまだ低いため、手術後の視力維持が比較的容易になります。
ICLに向いていない人

メガネやコンタクトレンズに特に不便性を感じていない方
メガネやコンタクトレンズの使用に特に不便を感じていない方にとって、ICL治療は必ずしも最適な選択ではありません。
既存の視力矯正方法で日常生活に支障がなく、快適に過ごしている場合、手術に伴うリスクを負う必要性は低いと言えます。こうした方々は、現在の状態を維持することがより適切かもしれません。
20歳以下の方
人の眼は20歳前後まで成長すると言われているため、未成年では眼の度数が安定していないことがあります。
そのため、20歳以下の方が近視治療を希望される場合、当院ではICLよりもオルソケラトロジーの治療をおすすめしています。
45歳以上の方や、すでに老眼がはじまっている・近い将来老眼や白内障がはじまる年齢に差し掛かっている方
老眼の始まりが見られる方や、近い将来老眼や白内障が始まる可能性が高い年齢の方にICLをおすすめしないのは、ICL治療による視力の改善が限定的になる可能性があるからです。
老眼が進むことで、ICLによって遠くのものはよく見えるようになっても、今度は近くのものを見るのにリーディンググラスや老眼鏡などのメガネが必要になってくることがあります。
そのため、45歳以上の方がICLを検討する際には、老眼と近視のバランスを考慮して治療計画を立てることが重要です。
もちろん、45歳を超えていても、眼の度数やご自身の生活環境次第ではICLを受けたほうが日々の生活が楽になる場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
また、「白内障」と言われると、なんだかすごく歳を重ねた方の病気というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、50歳の方でも40〜50%程度の方に白内障の症状が見られます。
白内障は年齢を重ねる以外にも、眼に何かぶつけたり、アレルギーなどが原因で眼をこすることが多かったり、紫外線によく当たっていたり、ステロイドなどのお薬を使用していたりすることで進行しやすいとされています。
当院では白内障手術も行っております。
なお、白内障手術を行うと、老眼(=調節力がなくなる)になりますが、遠くが良く見えるようになります(ご希望により、近くをよく見えるようにすることも可能です)。
また、多焦点眼内レンズという遠くも近くも見えるようになるレンズの取り扱いもございますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
もちろん、ご自身の希望や生活によってはICL手術を行うことで過ごしやすくなることもあるかと思いますので、年齢の観点で迷われている方はお気軽にご相談ください。
ICLのデメリットやリスクを理解した上で、メリットが小さい方

CL治療のデメリットやリスクを十分に理解し、その上で治療のメリットが比較的小さいと感じる方は、ICL治療はやめたほうがいいと言えるでしょう。
ICL治療は比較的安全ですが、外科手術のため、これまでの項目で上げたようにリスクも伴います。その利益が個人の状況に見合わないと判断される場合、他の選択肢を探ることをおすすめします。
治療前のカウンセリングや検査を通じて、ご自身にとって最善の道を慎重に選ぶことが重要です。
まとめ
ICL手術は、視力を回復し生活の質を向上させる方法として注目されています。芸能人の体験談を通しても分かるように、快適で鮮明な視界を得るために多くの人が選択しています。視力矯正を検討中の方にとって、ICL手術は有力な選択肢となるでしょう。
「ICL治療を受けるべきか」について迷われている方は、ICLのメリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身にとって最善の選択を見極めることが肝心です。当院では無料でカウンセリングと適応検査を行っており、一人ひとりに合った治療計画の提案を心がけています。
もしご不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。
ICLはどうしても高額になってしまう治療のため、信頼できる病院選びも重要です。
ICL治療の病院選びで大切なのは、金額だけでなく、
だと考えます。
そのため、クリニックや病院のホームページをしっかりと確認した上で、一度カウンセリングを受け、上記を見極めることが重要だと考えます。
経堂こうづき眼科のICLにおける目標は、単に視力を回復するだけでなく、患者さんが安心して手術を受け、術後も快適な日常生活を送れるようサポートすることです。そのための第一歩として、丁寧なカウンセリングを実施しております。
また、最新の前眼部OCT「CASIA2」をはじめとした詳細な検査を、常駐している視能訓練士(ORT/CO)が行います。
ICL手術にあたっては「CENTURION® ACTIVE SENTRY®(センチュリオンアクティブセントリー)」という最新・最高級機器を使用し、熟練の術者による治療を行っています。
無料でのカウンセリングと検査を行っておりますので、迷われている方はぜひ一度ご予約の上ご来院ください。
お電話か来院にてご予約を承っております。
ICLについて更に詳しくは下記をご覧ください。
予約TEL:03-5799-7276
診療受付時間: 午前10:00-13:00 午後15:00-18:30
※木曜日休診、日曜祝日18:00まで
土日祝も診療を行っております。(木曜休診日)
〒156-0052 東京都世田谷区経堂2-1-33 経堂コルティ 2F
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下記youtube動画では年間3万人以上の患者を診察している院長の上月が、対談形式でわかりやすく説明しておりますのでぜひ合わせてご覧ください。